大谷英子の写真集記事《JAPAN DETOX》で紹介した「ミニマリスト」というキーワード。
実はその後、この言葉はウルウルの隠れたテーマとなっている。
写真集発売後、カメラマンであり、このサイトのディレクターである私、沼畑直樹(Rem York Maash Haas)と、
写真集編集担当だった佐々木典士によってコンセプトサイト《ミニマル&イズム》が誕生し、
佐々木典士による本《ぼくたちに、もうモノは必要ない》は16万部のヒットとなり、
各メディアで「ミニマリスト」という言葉が取り上げられるようになった。

ミニマリストという言葉は「モノを最小限にして暮らす」という意味の他に、「遮断された空間性に佇む」というテーマもある。
空の下、人工物から遮断された自然のなかで過ごすこと。
ネット環境や都市を最小限化した場所を求めること。
海外への旅。
食べ物の素材のミニマル化。

ウルウルでは2014年ごろから、そういったテーマでコンテンツが制作されてきた。
《冒険と男たちのチョコレート》はシングルオリジンのカカオで作られたチョコレート。
《ニノミヤパーク》は休日、芝生の上でただ遊ぶこと。
《ACROSS THE UNIVERSE》は夕陽と海。
クロアチアに鈴木勝吾が旅した《アドリア・マルハダカ》は男の旅。
最近では《部屋を出て、山に登ろう。》が山空間で過ごすというミニマリズム体験を紹介したものだ。

今回は、11月21日に発売された私の本《最小限主義。》のコンセプトをもとに、
日和佑貴をミニマリズム・デイキャンプに招待した。
自然のなかのキャンプサイトに出かけ、炭をおこし、肉を食べ(肉じゃなくてもいいけれど)、
コーヒーを飲んで、椅子にただ座りのんびりするという1日だ。
都市から遮断された空間で、自分の好きなモノたちから離れ、何もしない。
そのシンプルな過ごし方が、ミニマリズム・デイキャンプ。
空の下で、日和佑貴がただのんびり過ごす1日を、映像に残した。
12月15日に公開する映像では、極力編集をせず、ありのままにする。



日和佑貴プロフィール http://www.hirata-office.jp/talent_profile/entertainment/yuki_hiyori.html



《最小限主義。》沼畑直樹著
出版社 KKベストセラーズ

ウルウルのアートディレクション、撮影、文を手がける沼畑直樹によるミニマリズム幸福論。
ヒラタオフィスオフィシャルサイト《ウルウル》から生まれたコンセプト《ミニマリズム》を探る本でもある。






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